麻機地区の小川　写真・坂井

　巴川の流域には、かつて湿地とそれにつづく平地や小さな扇状地(せんじょうち)が広く存在したと考えられており、そこには小川などもあちこちに見られたことでしょう。しかし人々の活動がつづく中で平地や湿地は農地へ、やがて宅地や工場用地へと変わってゆきました。小川や水路もそれとともに水が汚れたり、コンクリート化し、あるいは埋められてゆき、小川の生きものたちのすみ場も大きく失われてしまいました。小川をすみ場とする魚の中には絶滅(ぜつめつ)の危機に直面するものもでてきています。