2016年12月27日 更新 |
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海や川の水深を深くするために、底の土砂を掘ることを「浚渫」といいます。
田子の浦港は、今、次の2つの理由から、毎年たくさんの土砂を浚渫しています。
田子の浦港には5つの河川と1つの排水路が流れ込んでいます。
ここから流れ込む土砂がとても多いため、放置していると港が埋まり船が入れなくなってしまいます。
そこで、年がら年中、港の底を掘らなくてはなりません。
田子の浦港は、外国との貿易も行う港です。
世界で新しく造られる外国貿易の船は、だんだん大きくなっており、田子の浦港に丁度いい大きさ(長さ・深さ)の船はなくなってきています。そのため今は、他の港に寄って荷を軽くしてから田子の浦に入港しています。そのため、手前の港で陸に揚げてからトラック等で田子の浦まで運ぶ費用・時間・手間が、その分多く、企業の負担になっています。陸送による経済的な損失だけでも、1年間に約90億円 という試算もでています。
企業が1円でも安く材料を入手して外国ばかりか国内競争を凌ぎ、静岡県が地域間競争に耐えて県民の生活環境を整えるためにも、産業を元気づけることは大変重要です。
浚渫工事に関連した、港の現状や課題について、説明します。