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更新日:平成23年3月15日
(コウノトリ目サギ科) |
全長70cm。全体に黒褐色で頭頂は黒い。北海道では夏鳥として繁殖している。本州以南では主に冬鳥であるが、茨城・千葉・滋賀各県では繁殖記録がある。個体数はあまり多くない。環境省では絶滅危惧ⅠB類※に指定されている。繁殖期には「ボォーボォー」とうなるような声で鳴く。広いアシ原に生息し警戒心が強い鳥である。 麻機では稀な冬鳥で、1993年11月と1997年12月から1998年2月に記録がある。静岡県レッドデータブック掲載種。 |
(コウノトリ目サギ科) |
全長45cm。夏羽では頭部から胸は赤褐色で背は黒く、翼は白く冠羽がある。冬羽は全体に淡褐色で目立たない。日本では稀な旅鳥とされていたが、近年各地で繁殖が確認されている。体型はゴイサギ類に似るが、習性はシラサギ類に似ている。湿地や水田、池などで魚、カエル、バッタ類などを餌とする。 麻機では、1983年に初めて記録され、その後毎年のように5月、6月に見られた。越冬した記録もある。最近は観察されていない。 |
(コウノトリ目コウノトリ科) |
全長112cm。環境省では最も絶滅が心配される絶滅危惧ⅠA類※に指定されている。体は白く、翼は黒と白、足は淡赤色でくちばしは長く黒い。水辺で、ドジョウなどを餌とする。日本では以前、兵庫県と福井県で繁殖していたが、今では冬季に中国大陸から少数が渡来するのみである。 麻機では、1995年12月から1996年3月に1羽が越冬し、麻機遊水地が全国的に有名になった。若鳥だったので比較的近くで見ることができ、多くの観察者を喜ばせてくれた。再度の渡来が望まれる鳥である。 |
(カモ目カモ科) |
全長72cm。冬鳥として東北地方から北陸地方で越冬する。全体に灰褐色でくちばしと足が橙色、くちばしの基部が白く目立つ。環境省では準絶滅危惧種に指定されている。水田や池沼に生息し、落ち穂や水草を餌としている。 麻機では、1980年と1990年(越冬)、2003年に記録がある。静岡県ではガン類の記録は少なく、稀に観察されるのみである。 |
(カモ目カモ科) |
全長120cm。全体に白色で、くちばしは黒と黄色で、足は黒い。冬鳥として東北地方や日本海側に渡来する。越冬地では“白鳥の湖”として餌付けされて、観光地となっている。 麻機では1992年に若鳥1羽が渡来したのが初めての記録。その後、2000年冬から3年連続で、親子連れが越冬した。 |
(キジ目キジ科) |
全長20cm。全体に褐色で、尾羽が短く丸い体をしている。ウズラの卵でおなじみだが野外ではなかなか姿を見ることができない鳥である。足元から急に飛び立ち、低く飛ぶ。本州中部以北で繁殖する。環境省のレッドデータブックでは情報不足※に定義されている。 麻機では秋から春の期間に記録があるが、決して多い鳥ではない。繁殖期の記録もある。静岡県レッドデータブック掲載種。 |
(ツル目クイナ科) |
全長19cm。本州以北では夏鳥として渡来し、少数繁殖する。他の地域では稀な旅鳥または冬鳥である。四国でも繁殖記録がある。全体に茶褐色で地味な鳥である。湿地、水田、湖沼などに生息するが、警戒心が強くなかなかひらけた場所には出てこない。ヒクイナに似た声で鳴くと言われるが詳しく生態は分かっていない鳥である。 麻機では1995年12月に2羽が記録されただけの迷鳥。遊水地の水草の上でクモ等を採餌しているのが観察されている。 |
(ブッポウソウ目ヤツガシラ科) |
全長26cm。数少ない旅鳥として全国で記録があり、長野県・岩手県・広島県で繁殖記録がある。長い冠羽があり、くちばしが長く下に曲がっている。翼は黒と白の縞模様で目立つ。「ポポポ、ポポポ」と鳴く。 麻機では稀な旅鳥で、1986年4月と2001年3月に記録されている。ケラなどを採餌している。 |
(スズメ目ツリスガラ科) |
全長11cm。頭は灰色で、白い眉斑と黒い過眼線が目立つ。アシの茎に縦にとまり、中の虫を餌としている。稀な冬鳥とされていたが、近年は関東地方まで分布を広げ、西南日本では普通種となっている。 麻機では稀な旅鳥として、春と秋に記録されている。アシ原でメジロに似た「チィーチィー」と細い声で鳴く。 |