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更新日:平成23年3月15日
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1.足元の草花に目をとめよう 花壇の花ばなのように華やかではないけれど、校庭の片隅、道端、田のあぜ、土手には、可憐な美しい花をつけた草がいっぱい生えています。それぞれに名前がついています。足元に咲く草花を一枝手にとってよく見ましょう。ふだんは見過ごしていた花が思いのほか美しい姿かたちをしている、風変わりな形をしている、よい香りがする、刺激臭を持つことなどに気づくでしょう。たとえばオオイヌノフグリは、まるでルリ色(淡紫色)の宝石のような花(右図)を春咲かせます。また、ペンペングサとよぶナズナの4花弁の花は、美しいとはいえませんが、その花茎につく三角形で偏平の果実は三味線の撥のようで、花柄を振ると果実がこすれあい、サラサラと音がしてちょっとしたマラカスのようです。 |
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2.この草花の名前は? 植物図鑑で花の形や色、葉の形や付き方をもとに検索してみましょう。だいたい目星がついたら、実物標本(抜き取ってはいけない場所や植物があるので注意しよう)、スケッチ、記録写真などを持って、学校の理科の先生や近くの植物にくわしい人に聞いて確かめましょう。自分で苦労してさがしあてることにより、一層その草花に親しみを感じ、ひいては他の植物にも興味が広がるでしょう。 麻機遊水地は、池やまわりの湿地と外がわの乾燥した場所とに大別できます。池の中には水生植物のウキクサ、ハス、マツモなど、湿地にはミゾコウジュ、カサスゲ、ヤナギの木、ガマ、オギなどが生え、乾燥した陸地には主にチガヤ、アレチハナガサ、セイタカアワダチソウなどが見られます。このように場所をわけて生えています(すみわけという)。 また、同じ場所でも季節によって植物の種類が変わります(植生遷移という)。 麻機遊水地の植物を観察するとき、このすみわけと植生遷移を念頭に、いつ、どの辺に、どんな植物が花を咲かせるかを調べるのも面白いでしょう。 |
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3.観察に出かけるとき持参したいもの ルーペ、メジャー(物指し)、メモ用紙、筆記用具(色鉛筆があれば役立つ)、カメラ、ビニール袋など |
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