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更新日:平成23年3月15日
ミクリ(ミクリ科)………………………NT(NT) |
多年生の抽水植物。高さ80~150cm。葉は2列につき、長さ100~150cm、幅1~2cm、断面は三角形。6~8月、花茎は分枝、上に雄花、下に雌花。3稜あるヒシ状卵形の果実が集合し、径15~20mmのクリのイガのような球果となる。(ミクリは“実栗”に由来する) |
スズメハコベ(ゴマノハグサ科)………EN(VU) |
本州中部以南の湿地に、まれに見られる1年草。地表を5~10cm伸長する。全草無毛。5~6月、葉腋に2mm位の淡紅色の花を1個ずつつける。和名の由来は、小さいからスズメ、茎が地面をはい、対生の葉をもつハコベ(ナデシコ科)に似ていることによる。 |
ツツイトモ(ヒルムシロ科)……………CR(VU) |
本州~九州の池沼や汽水に群生する沈水性多年草。根茎あり。和名は、托葉が両側で合着し筒状となり、水中茎が糸状で細いことから名づけられた。6~8月、茎の先端部の葉腋から長さ2~4cmの花茎を出し、先端におしべとめしべだけの小さい花を数個つけ穂状花序をつくる。 |
アサザ(ミツガシワ科)…………………VU(VU) |
本州以西の平地や池沼に群生する浮葉性多年草。草丈は0.6~1.0m。葉は茎の下部では互生、上部は対生、葉身は径10cmくらいの心臓形、表面に光沢があり裏面は紫褐色。7~8月に葉腋から水上に花茎を出し、キュウリの花に似た黄色い5花弁の花を10数個つける。水深が浅い所に生えることで名づけられた。 |
アズマツメクサ(ベンケイソウ科)……(N-III) |
北海道~本州の湿地に生える1年草。草丈2~6cm。茎は淡緑色だがしばしば下部が紅色になる。葉は対生で左右が連結している。4~7月頃、葉腋に白色の小さい4花弁の花をつける。和名の由来は、全形がツメクサ(ナデシコ科)に似ている、関東地方で最初に見つけられたから。 |
ミズネコノオ(シソ科)……………………VU(EN) |
本州~九州の湿地に生える1年草。茎は円柱形で稜がある。高さ30~60cm、無毛。葉は4~6枚を輪生。夏~秋にかけて茎の先に細長い円柱状の花穂を出し、淡紅白色の小さな唇形花を密につける。和名は、花穂の形を猫の尾に見立て、水中に生えることによる。 |
オニバス(スイレン科)……………………VU(VU) |
関東以西の池沼に生える大きな浮葉性の1年草。全体に刺針がある。成長した葉はほぼ円形で直径1~3m、表面は濃緑色で光沢があり、葉脈に沿ってしわがある。8~9月、鮮紫色の花弁を多数つけた直径4cm位の花をつけ、昼は開き夜は閉じる。ハスに似ているが刺があるのでオニ(鬼)が付いた。 |
タイワンヤマイ(カヤツリグサ科)……… (N-I) |
本州~九州の湿地や池のほとりに生える多年草。ホタルイに似て叢生する。茎は円柱形で稜があり、高さ10~40cm。基部に葉身のない鞘が筒状となって茎を包む。8~9月、茎の先端に1~5個の小穂が集まってつく。そこから長さ6~15cmの苞がのび、茎の途中に花がついているように見える。台湾で最初に見つけられたイグサに似た草であることから名づけられた。 |
絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ) |
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植物特定種と珍しい植物の位置付け(環境省・1997のカテゴリー) |
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*静岡県環境森林部自然保護室刊行の静岡県版レッドデータブック「植物編」のカテゴリーは環境省のレッドデータブックのカテゴリーに「要注目種(Noteworthy)」が加えられた。 |
注:植物では、種、亜種および変種を示す。 |