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平成23年3月15日 更新
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技術レポート

太田川の治水計画

2.太田川の計画流量

(4)計画高水流量

太田川の本格的な河川改修は、大正時代から実施されてきたが、その治水安全度は、下表に示すとおり、中流部で確率1/10程度、下流から河口にかけては確率1/10を満足していないため、一刻もはやい治水対策が望まれている。

現況流下能力と確率流量の比較縦断図

現況流下能力と確率流量の断面図

 現行計画以前の太田川の河川改修は基準地点で基本高水流量4,700立方メートル/秒を、全量河道で処理する計画高水流量4,700立方メートル/秒の河道改修を実施してきた。これに対し七夕豪雨を契機に、降雨量の見直しを行ったところ、基本高水流量が前項のとおり5,200立方メートル/秒となった。
 この基本高水流量を河道またはダム・遊水地等の洪水調節施設に適正に配分して、洪水処理方式と計画高水流量を決定する。
 太田川の洪水処理方式としては、基本高水流量5,200立方メートル/秒をすべて河道で受けもたせる河道改修案、次にこれまで実施してきた4,700立方メートル/秒規模の河道改修を生かして、遊水地やダムなどにより500立方メートル/秒の調節を行う案が考えられる。
 太田川の沿川は耕地として高度に利用され、市街地周辺では住家が密集している。さらに下流部には日本の大動脈である国道1号・東海道新幹線・東海道本線が横断しており、橋梁架け替えが伴う河道改修案による再改修は社会的影響が大きく、困難である。
 したがって、洪水処理方式は基本高水流量5,200立方メートル/秒について、現況河道の能力を生かした河道改修で計画高水流量4,700立方メートル/秒を受け持ち、残り500立方メートル/秒を太田川ダムなどの洪水調節施設で調節する方法とした。
 また、原野谷川については川幅を広げることなく現河道内での工事が可能なこと、中・上流域に遊水地・ダム等の適地がないことから河道改修案で進める。

基本高水ピーク流量等一覧表
計画高水流量図

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