平成23年3月15日 更新 |
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太田川の現在の河川形状は、江戸時代に河川改修によって形造られたもので、古来、太田川は、原野谷川と合流しておらず今之浦湖(現在の今之浦周辺)に流れこんでいた。水害・治水史によると太田川と原野谷川が山地から扇状地に流れ出るあたりから合流点付近までは幾多の水害にみまわれており、これに対して治水事業が営々と続けられてきたことがうかがわれる。
明治35年に町村組合が組織され、浚渫・草刈りを実施し始めた。大正2年に太田川、原野谷川水害予防組合が設立され、河口より合流点までの局部的工事を実施した。大正8年に太田川改修事業(県営)が起工された。
大正12年に内務省直轄工事となり、第一回目の直轄事業として堤防の築造及び流路を整正し、太田川と原野谷川の合流点を下流に移動し、昭和8年に工事を完成させた。昭和11年に太田川、原野谷川水害予防組合が解散し、内務省より県への引継が完了した。県は、昭和27年より中小河川改修事業として整備を進めてきた。
その後、昭和49年の七夕豪雨を契機に現行計画が策定され、これに基づき河川改修が実施されている。
出典:「太田川・原野谷川改修沿革誌」太田川・原野谷川水害予防組合、「太田川流域管理計画調査報告書」建設省河川局
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