平成23年3月15日 更新 |
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兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)発生直後に建設省所管ダム及び河川区域内の利水ダムの計251のダムで点検が実施されました。その結果、ダムの安全性に影響を及ぼす被害はありませんでした。特に、地震の震央から19kmの地点に位置する、我が国で最も古いコンクリートダムである五本松ダム(布引ダム)においても、ダム天端のコンクリート製手すりにクラックが生じましたが、ダム本体に変状は見られませんでした。この実例から、ダムは強い耐震性をもっていることが分かります。 地震に強い理由としては
(1) | 建築物や橋梁などにかかる荷重は主に自重の鉛直力であるのに対して、ダムの主要な荷重は貯水池の水圧であり、地震と同じ横方向の外力に対してもともと強い設計がなされています。 |
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(2) | 地震による構造物の被害は一般に基礎地盤の良否に大きく左右されますが、ダムの基礎地盤は堅固な岩盤を基礎としているため、地震時のゆれの大きさは、地盤の悪いところよりもはるかに小さくなります。 | |
(3) | ダムを建設する場合は、周辺に活断層が無いことを十分に確認しています |
このようなことから、太田川ダムにおいても、堅固な岩盤を確認するため、各種の地質調査を十分に実施し、「河川管理施設等構造令」及び「河川砂防技術基準(案)」等の耐震設計に基づいて設計をしており,東海地震に対しても安全です。
ダム地点での地質調査数量 |
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ボーリング調査 | 54本、のべ延長2,913m | ||
弾性波探査 | 15測線(のべ数)、のべ延長2,980m | ||
試掘横坑(岩盤調査トンネル) | 9本、のべ延長355m |
ダムが位置する地域の気象台の発表で、震度4以上、または、ダムに設置された地震計で25gal以上の加速度が観測されたダム(阪神・淡路大震災調査報告書)
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