平成23年3月15日 更新 |
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ダム以外で洪水調節を行う方法としては、遊水地の建設が考えられます。
遊水池の建設は、ダム建設と同様に、今まで実施してきた河川改修が無駄にならないといった長所があります。
この方法について、治水効果、地形、土地利用等を考慮し検討すると、森町南部の太田川右岸が候補地となります。このとき必要となる遊水地の面積は、小笠山総合運動公園に建設された「静岡スタジアム エコパ」18個分に相当するおよそ90haとなります。
この地域の土地は、森町でも高収益を得る優良農地のため、森町の基幹産業である農業に大きな支障となります。 90haもの広大な用地の取得には長い年月を必要とし、同規模の代替え地の確保は現実的に困難であると考えられます。また、経済的にもダム建設に比べて高額になります。
県の土地改良団体連合会や森町はこの遊水地案に対し、森町の農業経営の崩壊と町の衰退、及び今までに実施した土地改良事業がまったく無意味となるため好ましくないとの意見表示をしています。
この様なことから、遊水地による治水対策は、ダムを建設する現行計画に比べて、経済的に不利であるとともに長い年月がかかり、社会的影響が大きいと考えられます。
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