平成23年3月15日 更新 |
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平成16年11月14日に中央・南公民館において行われた「緊急防災会議」における昭和49年の七夕豪雨を経験された方の話によれば、太田川の森町中心部付近にある森川橋においても、橋桁のすぐ下まで水位が上昇し、堤防が崩れそうな状態になりました。それが、下流部で破堤し水が流れ出したことで、急激に水位が下がり、森町中心部は大きな災害を受けずにすんだとのことでした。
このことから、七夕豪雨のときに森町中心部が大きな被害を受ける可能性があったと考えられ、上流で洪水調節を行う太田川ダムは、治水対策として有効です。
平成10年9月22〜23日の豪雨では、下流の降雨が上流の降雨を上回る例がありましたが、過去30年間の洪水時の降雨実績では上流が下流よりも降雨が多いことがわかっております。
また、年平均雨量を較べますと、太田川上流(山地部)の大河内(2,714mm)は下流の(平地部)の袋井(1,713mm)を年1,000mm以上上回っていて、上流は下流に較べ約1.6倍も雨量が多いことから、ダムの洪水調節効果が大きく期待できます。
昨年の新潟豪雨では、上流のダムによる洪水調節効果が誤って報道されました。計画を上回る豪雨に対して、上流のダムで適切な洪水調節を行いました。しかし、ダムの計画上の最高水位に達する恐れがあったので、その水位を超えないよう、ダムの流入量に見合った放流を行っております。
太田川ダムの基礎岩盤の強度を確認するためにせん断強度試験を行った結果、CM級岩盤で170tf/m2のせん断強度がありました。これは70m級のコンクリートダムの建設に十分な強度です。ダムの高さが一番高くなる河床部は、CM級岩盤より強度が高いCH級の岩盤(せん断強度230tf/m2)であり、十分安全であることがわかっております。
また、東海地震に対しては4-2のとおり太田川ダムは安全です。
さらに、森林の治水効果には1-12及び1-12追加のとおり限界があります。
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