平成23年3月15日 更新 |
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意見書のグラフの「基本高水流量」は、1/50の計画流量に相当する新貝地点の流量ですが、グラフの「最大実測流量」は新貝地点の過去の最大流量では無く、1/50の流量でもありませんので、これらを比較して、計画降雨量が過大であるとは言えないと考えます。
太田川の計画雨量(計画降雨量)については、トーマス、ハーゼン、ガンベル、岩井、石原・高瀬の5手法により1/50確率雨量(24時間)を求め、このうち標準誤差が最も小さいトーマス法を採用しましたが、計画雨量355.1mmを定めた雨量データ(S29〜S59:標本数31)を用いて、分布関数により検証を行い、妥当であると判断しました。
地点名 | SLSC値≦0.04となる確率分布式 |
現行計画 雨量 |
判定 | |
最大値 | 最小値 | |||
豊浜 | 390o (SQRT-ET分布) |
289o (LN3Q) |
355.1o | ○ |
よって、1/50計画雨量355.1mmより算出された1/50基本高水流量5,200 m3/sも妥当と判断しております。 なお、確率分布モデルの適合度を客観的(定量的)に評価する方法の一つとしてSLSC(標準最小二乗規準)があります。SLSCの値は標本数に依存することがわかっており、日雨量データなどの100以上の標本数が存在する場合はSLSC値<0.03、標本数が40程度の場合には、SLSC値≦0.04を一つの規準として考えることが妥当と考えます。
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