平成23年3月15日 更新 |
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森林はレクリエーション活動や教育の場を提供したり、美しい景観をつくるとともに、野生動物の生息環境などに役立っています。また、人の暮らしとも密接な関係があり、良好に管理された森林は降雨による山地からの土砂流出を防ぎ、流域住民の生命・財産を守る役目も担っています。これは、森林土壌が雨水の貯留能力を持つためで、このような機能を持つ森林を「緑のダム」と呼んでいます。
しかしながら、日本の山地は急峻で河川も急勾配であるため、大きな洪水時には、土壌の保水能力が限界を超え、降雨はそのまま流出してしまうと考えられます。 実際に、昭和49年7月の七夕豪雨についてみると、10日前から前日までに降り続いた雨により森林土壌は、すでに充分に水分を含んだ飽和状態となり、七夕豪雨(三倉で394mm)当日の雨を貯留する能力が失われ、下流に洪水被害を与えたものと思われます。
我が国は世界でも有数な森林保有国ですが、梅雨や台風の時期に集中する豪雨により水害が絶えません。
したがって、緑のダムと人工的な洪水対策の両者が、それぞれ機能を十分に発揮することによって、洪水被害を減少させることができます。
図11 森林面積率の国際比較 |
出典:総務庁統計局編「世界の統計2000年版」 |
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