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平成20年3月25日 更新
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人と自然が出会う三木の里太田川ダム

太田川ダム建設に関する質問と回答

Q1.治水対策について

1-1 太田川ではかつてどんな災害が起きたのか

太田川の洪水と災害の記録をまとめた下表によると、戦後約50年間に大きな災害が10回も発生していることがわかります。

その中でも特に忘れてはならない災害が、昭和49年(1974年)7月に発生した通称『七夕豪雨』です。

このときは、太田川本川の堤防が3箇所で切れ、大被害となりました。当時のことをご記憶の方も多いと思います。 ちなみに、森町では昭和35年の災害発生時に、国から調査に訪れた建設事務次官にダム建設の要望がなされています。

災害は忘れた頃にやってくるといわれるように、今後も大きな災害を引き起こす洪水が確実に起きることを日頃から考えておく必要があります。

表1  太田川の主な災害史
洪水発生日 災箸の概要
享保19年 6月16日 1734 原野谷川氾濫、袋井宿民家床上浸水約1m、久努村貫名堤防7間決壊、袋井天ケ橋流出、宇刈川堤防決壊
享和 2年 1802 太田川氾濫、今井村加茂神社近傍の堤防決壊
文政 6年 1823 太田川氾濫、今井村深見の堤防決壊
文政 9年10月 1826 太田川堤防決壊、稲作全滅
明治31年 6月 5日 1898 太田川は御厨村と田原にて堤防決壊、原野谷川は久努村にて堤防決壊、敷地川堤防決壊2ヶ所、瀬入川は浦川村にて堤防決壊、死者4人、床上浸水184戸、橋梁流出47ヶ所、船舶37隻流出
明治43年8月10日 1910 台風、堤防決壊202ヶ所、床上浸水4,078戸、床下浸水4,834戸、橋梁流出743ヶ所、死者2人
明治44年8月4日 1911 台風、堤防決壊318ヶ所、床上浸水5,446戸、床下浸水3,517戸、橋梁流出996ヶ所、船舶8隻流出、死者13人
大正元年 9月23日 1912 台風、堤防決壊5ヶ所、床上浸水26戸、床下浸水97戸、橋梁流出4ヶ所、死者1人
昭和29年9月18日 1954 台風14号、堤防決壊9ヶ所、越水6ヶ所、床上浸水3,532戸、橋梁流出75ヶ所、田畑冠水2,600町歩、田畑流出61町歩、田畑埋没71町歩
昭和35年8月13日 1960 台風12号、森町で床上浸水60戸、流失4戸、死者1名、橋流失8基、流失埋設田畑7町歩
昭和37年9月4日 1962 台風、森町にて半壊床上浸水22戸、床下浸水704戸
昭和49年7月7日 1974 台風8号、太田川堤防決壊3ヵ所、家屋全壊流出87戸、浸水家屋2,240戸、農地浸水989ha
昭和50年10月8日 1975 低気圧豪雨、ぼう僧川流域一帯で田畑450haが浸水、被災世帯2,018世帯、被災入口6,000人
昭和51年 5月19日〜7月21日 1976 梅雨前線と台風9号、磐田市、浅羽町、掛川市にて堤防決壊と内水氾濫、家屋全壊流出1戸、床上浸水184戸、床下浸水821戸
昭和55年 6月 1日〜8日 1980 梅雨前線、袋井市、掛川市、磐田市、森町、豊岡村、豊田町にて堤防越水と内水氾濫、半壊床上浸水24戸、床下浸水528戸
昭和57年 9月10日〜13日 1982 台風18号で掛川市にて逆川堤防決壊、氾濫。床下浸水2,384戸、床上浸水1,131戸・半壊1戸、全壊4戸
昭和58年 8月12日〜19日 1983 台風5、6号で磐田市、浅羽町などで内水氾濫。床下浸水217戸、床上浸水26戸
平成10年 9月18日〜26日 1998 台風6、7号で掛川市の逆川が氾濫。磐田市に今之浦川周辺内水氾濫。床下浸水152戸、床上浸水69戸。
七夕豪雨による被災状況(袋井市延久付近)
七夕豪雨による被災状況(袋井市延久付近)
七夕豪雨による被災状況(磐田市三ヶ野付近)
七夕豪雨による被災状況(磐田市三ヶ野付近)

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