遊水地では冬に枯れてしまう植物やいなくなる昆虫などを除くと、一年を通して見られる動植物は限られています。池沼や周辺の河川に住む魚類などの水生動物、草原や周辺の山に住むノウサギやイタチなどの哺乳類くらいで、カメやカエルなどの爬虫類や両生類は冬眠するため冬は見られません。年間を通して見られる動物は、ここでは何といっても留鳥(りゅうちょう)と言われる野鳥たちです。一般的なスズメやヒヨドリ、キジバト、ムクドリを始めとして、湿地に生息するカワセミ、カイツブリ、バン、カルガモ、サギの仲間など、年中見られる鳥だけでも30種類にもおよびます。 |
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