巴川流域麻機遊水地自然再生協議会設立趣意書
麻機多目的遊水地は、巴川総合治水対策のなかで本川狭窄部の改修、大谷川放水路の建設とともに巴川治水計画の三本柱として整備されてきました。
遊水地の計画当初は、治水機能と公園機能を有する多目的な遊水地として整備が進められましたが、湛水量確保のため掘削され一部湛水した池沼には、かつて麻機沼に繁茂していた蓮をはじめとしてこれまで土中に眠っていた様々な植物が再生し、トンボなどの昆虫類や数多くの野鳥が飛来し、生き物の貴重な生息・生育の場として注目されています。
麻機遊水地の整備により、過去に損なわれた自然環境である湿原が蘇り、多様な生きものが復元している実態を踏まえ、NPOや専門家、遊水地周辺の住民、関係地方公共団体など地域の多様な主体によって構成する「巴川流域麻機遊水地自然再生協議会」を設立し、将来にわたり安定した「人と生きものの共生」を目指し、人の利用空間、生きものの生育・生息環境、地域との関わりや景観など遊水地の自然環境のあり方について共に考え、またその自然環境を保全・再生・創出および維持管理を共に実施していくものとします。
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