平成22年4月1日 更新 |
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洪水調節計画は、河川の重要度より、計画日雨量を318.5mm(超過確率:概ね30年に1回)とし、流域に大きな出水をもたらした昭和57年9月などの降雨の実績を考慮して定めました。
布沢川ダムは、25mプールの約1500杯分にもなる貯水容量47万立方メートルを利用して、35立方メートル/sの流量に相当する洪水を貯え、基準地点(土合橋)のピーク流量(Q=110立方メートル/s)を、約2/3(Q=75立方メートル/s)に調整します。
静岡市清水地区(旧清水市)の水道は、約8割が興津川の表流水を水源としています。興津川は天候の影響を受けやすく、これまで清水地区は幾度となく渇水により給水制限など厳しい状況に見舞われ、そのたびに市民生活に支障をきたしてきました。
静岡市と清水市が合併したことにより、効率的な水運用計画が可能となりますが、それでもなお、興津川の異常渇水時における、水道水の確保には懸念があります。そのため、布沢川ダムに貯水容量(11万立方メートル)を水道水として確保し、異常渇水時には清水地区の水道水の安定的な給水を図っていきます。
耕地等への水源として利用されている布沢川での渇水による深刻な水不足に対処するために、また、布沢川での魚類などの生息・生育環境を保持することを目的に蓄えた水を放流します。
布沢川ダムの貯水量のうち最大8万立方メートルを用いて、平常時にもダムから水を放流(土合橋地点で0.10立方メートル/sを確保)することで布沢川の流水の正常な機能の維持を図ります。