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年が明けて寒波が来たと思っていたら、急に暖かくなって、また今冬最強寒波が襲来するなど気候が目まぐるしく変動しています。寒暖の差が大きいためかインフルエンザなどが流行していますが、皆さまお変わりなく過ごしておりますでしょうか。
先月は、2市6団体の方々とリバーフレンドシップ同意書の調印式に臨みました。リバーフレンドシップ制度をご存じでしょうか。リバーフレンドシップ制度とは、昔から親しんできた地元の川を、住民の方々自らが豊かで快適な空間として守り愛することで、河川愛護や防災意識の啓発につなげていくことを目的に平成15年度から静岡県が取り組んでいるものです。
当事務所は、管内の4市2町に約43キロメートルにおよぶ計71の河川を管理しています。昨年7月の九州北部豪雨災害など異常気象を要因とする被害が増加している中、住民の方々の河川の治水安全への関心も高まっています。河床に堆積している土砂掘削、川の中や堤防に繁茂している雑木や雑草の除去などの要望が多く寄せられますが、43キロメートルすべてで毎年実施することはなかなか出来ない状況です。先ほど述べたリバーフレンドシップ制度を活用させていただき、地元の皆さまのお力を借りて除草等が必要な場所を協働して実施しております。当事務所管内の皆さまは河川愛護の意識が非常に高く、先月末で217団体と協定締結させていただいております。これは、県内8土木事務所を合わせた数の4割以上に相当しており、河川管理者である当事務所も地元の方々が危険のため出来ない箇所や建設重機がないと出来ない箇所など調整させていただいて実施しております。
1月26日(金)に「志太榛原地域豪雨減災協議会」を開催しました。11月の所長のことばでもお話しした風水害への対応を、当事務所管内の流域全体で行っていこうとするものです。協議会のメンバーは、管内4市2町の市長・町長と国土交通省の河川事務所長、ダム管理所長、県の機関から河川砂防局長、そして河川関係に加えて危機管理部から防災担当理事と中部危機管理局長です。近年発生している甚大な水害を地域全体で防ぐため、社会全体そして住民の皆さまご自身で守っていく意識を作っていくことも目的の一つです。それに伴う施設整備や河川監視カメラの設置と公開などのソフト対策も5ヶ年で計画的に実施していきますが、「施設だけでは防ぎきれない大洪水は必ず発生する可能性がある」との共通認識のもと地域全体で減災に取り組んでいきます。
詳細な計画は、当事務所のホームページにアップされますのでご覧ください。
3月には国道150号バイパス榛南幹線の牧之原細江工区(3月14日午後予定)と国道362号青部バイパス(川根本町青部)全線約2キロメートルが(3月20日午後予定)に開通します。永らくご不便をお掛けしていましたが、どうぞご期待ください。
今月の「若手のことば」も是非ご覧ください。
http://doboku.pref.shizuoka.jp/desaki2/shimada/wakate_no_kotoba_base.html
平成30年2月5日
島田土木事務所長 石垣 俊幸