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19日に本県を含む東海地方が梅雨明けしました。6月中旬に大雨があり、7月上旬に台風3号が来襲しましたが、今年の梅雨は、それほど沢山の雨量ではなかったように思えます。
しかし、福岡県や大分県の九州北部豪雨災害は、台風3号が通過したあとに前線の活発化と停滞により甚大な被害が発生しました。未だ行方不明の方がいるとの報道がありますので、一日も早く見つかることをお祈りしつつ、被災された地域の復旧復興が進むことを願っています。
本県も危機管理部から数名の職員が先週末に調査派遣されていました。このうち2名は、個人的にもよく知っている職員なので、少し話しを聞きましたがテレビ等の映像で見るよりも現地は酷い状況だったと言っておりました。
私も平成22年9月、小山町の野沢川や須川が台風の豪雨で被災した時、2日後に現地調査を兼ねて小山町役場の応援に入りました。今回の九州北部豪雨災害ほどの規模ではありませんでしたが、道路決壊による孤立集落が出たり新築したばかりの住居が川の氾濫により流失したりと大変大きな災害でした。小山町の須川などは昭和40年代に同様な災害に見舞われ、災害復旧工事で河川改修が終了しておりました。その改修規模と同程度の年数を経て、同様な災害が発生したことに考えさせられる事も多くありました。先週の愛知県犬山市のような、時間120ミリの雨が異常であることを疑う余地はありませんが、異常が通常になりつつあるように感じており、施設に頼るだけでない対策の重要性が増していると思います。
18日には、川根本町で国道362号青部バイパスの青部トンネルの貫通式がおこなわれました。貫通式典では工夫の方々による樽酒の神輿担ぎなども披露され、華やかにそして厳かに事業者、施工者でお祝いしました。
その貫通式に続いて、トンネル名称に応募していただき「青部トンネル」の名付け親になってくださった方々への感謝状贈呈式をおこないました。当日は30名近くの方が参列していただき、代表で3名の方に手渡させていただきました。その中には、静岡市清水区から参列してくれた中学生も含まれており、贈呈式の前の貫通式もご覧いただくことができました。彼にとって、この日の経験が良い思い出となることを期待しながら感謝状を渡しました。
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平成29年7月21日
島田土木事務所長 石垣 俊幸