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○事務所技術研修会の開催
先月(7月)25日に当事務所主催の斜面対策技術研修会を開催しました。
今年になって2度の崩土と落石により県道の通行止めをせざるを得なかった当事務所ですので、所員も崖崩れや斜面対策には高い関心があることから、専門家をお招きして勉強しようとなりました。
研修は通常の講義形式ではなく、予習(事前講習)と実地講習、そして帰ってきてからの復習とディスカッションの3部構成。現場は大井川左岸の牛尾山の掘削現場で、大井川に突き出た狭窄部を国土交通省静岡河川事務所が開削工事を行っており、そこを使わせてもらいました。当箇所は戦国時代の天正18年に「天正の瀬替え」と呼ばれる大規模工事をかつて実施した所であり、地層には崖錐堆積物やパイピング跡なども含まれており非常に複雑に入り組んでいて教材としては最適な斜面でした。
現地では岩検ハンマーによるN値の現場判定方法や現場をどのように観察するかなどを学び、帰ってきてからは講師と各研修生とで対策について議論を交わしましたが、講師の「法面対策に正解はない」と言う言葉が印象的でした。
正解が無いことは無いはずですが、様々な地質の様々な勾配が織りなす斜面は画一的に当てはめることができるものでは無く、現場ごとに臨機応変に、そして柔軟な考え方をしなさい、そしてその斜面に最適な対策工法を決めなさいと言うことであると自分なりに解釈しました。でもそれには、しっかりした経験と知識が必要であり、日々研鑽しないといけないと自戒もしました。
今回の研修には島田市からも若手の職員が参加してくれました。「法面対策には正解はないが一般的な考え方はあると思うので、自分なりの解釈や考えで設計や現場監督をしたい。」「自分で筋道を立てて考え、方向性を決めることが重要。」とすばらしい感想を寄せてもらいました。
http://doboku.pref.shizuoka.jp/desaki2/shimada/topics/160728_kennsyuu.pdf
○優良建設工事等表彰式開催
5日に事務所の優良建設工事等表彰式を行いました。
優良工事で2件、優良技術者で10名の皆さんを表彰させていただきました。先月行われた部長表彰を受けた方々も含めおめでとうございました。当事務所管内の企業の技術力は非常に高いと思っていますので、受賞された企業の方はさらに飛躍していただき、今回は惜しくも受賞までには至らなかった方々も日々努力を続けていただき、来年度の表彰式でお会いするのを楽しみにしています。
○15日管内に集中豪雨
昨日台風6号と7号による前線の雨雲の影響と思われますが、管内でも集中的な降雨がありました。梅雨においても、梅雨明けしてからもそれほど多くの雨は降らなかった状況ですが、昨晩は牧之原市の観測所で最大時間雨量60㎜程度のまとまった雨が観測されました。牧之原市と吉田町に土砂災害警戒情報が発表されましたが、現在のところ大きな災害の報告はありません。
これから本格的な台風シーズンとなりますので、気象情報を早めに入手して事前の準備をするようにお願いします。県の土木総合災害情報は、「サイポス・レーダー」で検索してください。
○「川まつり」 今年も開催!
第18回目の大井川「川まつり」を8月19日(金)10時から島田市民総合施設「プラザおおるり」1階展示ホールで開催します。
~ 来て見て触って恵みいっぱいの大井川を学ぼう ~ をテーマに各出典者が得意分野のブースを設けてくれます。毎年大勢の小学生やその親御さんらが来てくださいます。時間の都合のつく方はぜひお越しください。
http://doboku.pref.shizuoka.jp/desaki2/shimada/topics/sub_kawamatsuri18_yokoku.html
今月は、イベント等の開催報告と告知が多くなってしまいましたが、夏はいろいろな行事が行われますので、当事務所も積極的に参加したいと思います。まだまだ暑い日が続きますので、健康に気をつけてお過ごしください。
P.S 静岡~焼津間の大崩れで工事しているトンネルの名称を募集しています。詳細は当事務所ホームページのトップページ右下の「新トンネル名前募集」をクリックください!
技術研修会 優良建設工事等表彰式
H27川まつりの様子① H27川まつりの様子②
H27川まつりの様子③
平成28年8月16日
島田土木事務所長 石垣 俊幸