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ゴールデンウィークが終わりました。今年のゴールデンウィークは5月2日と6日をうまく活用できれば10連休となりましたが、各会社で休日の取得はそれぞれ違っていたかと思います。皆様はどのように過ごされたでしょうか。学校等では2日や6日は遠足などの課外授業が多かったように感じました。
天候も雨の日もあり大雨・洪水注意報も発令されましたが、比較的良い天気の日が多かったように思います。
しかし、3日夜から4日未明にかけての降雨により、島田市伊久美で県道蔵田島田線の崩土がありました。24時間総雨量108㎜、時間最大雨量22㎜、最大風速15.6メートルが直接の原因と思われますが、経年による法面の風化や山腹の亀裂等への雨の染み込みなど様々な要因が重なったためではないかと推測しています。県道島田川根線の川口橋の交差点から藤枝市蔵田に通じている同路線は、伊久美川沿いの住民の方々にとっては重要な生活道路であり、ちょうど最盛期を迎えている一番茶の時期とも重なってしまいました。
災害箇所のすぐ上流に伊久美二俣の集落があり、すぐ下にお茶工場や小学校があります。近くに車が通行できる迂回路が無いことから刈り取ったお茶を人力車に積み替えて、災害箇所のすぐ下流側にある幅2メートルほどの吊り橋を通ってお茶工場に運ぶなど住民の方々には大変なご不便をおかけしております。
崩壊した土砂の量が多く、まだ崩壊する危険もあることから安全確保に努め、今後は崩れそうな斜面の整正と崩土の除去、仮設防護柵の設置を実施し、1日でも早い復旧を目指します。また、本格的な復旧工事に向けた測量等の作業も進めてまいります。測量には安全確保と迅速性の観点からICT(情報通信技術)を応用したドローンを使った測量を考えています。
地元の方々や本道路を利用する皆様には多大なご不便とご迷惑をお掛けしますが、早期復旧に向けて努力しておりますのでご理解とご協力をお願いいたします。
昨日5月10日(火)に県道静岡空港線の美化活動を、島田建設業協会の皆様や富士山静岡空港株式会社と静岡空港管理事務所の皆様、さらに空港で働く航空会社や警備会社の方にも参加いただいて行いました。
富士山静岡空港は2009年6月に開港しましたので、もうすぐ丸7年になります。2015年は国際線の利用者数が前年比約2倍と伸び、全体で約70万人の利用者がありました。今後もいっそう伸びていくものと期待しているところです。
今週末から「世界お茶まつり2016」が富士山静岡空港周辺で開催されることから空港に通じている本道路の植栽帯の雑草等の除去作業を行いました。開港から2年ほど同じような美化活動を行っていましたが、少し規模が小さくなり共同で行ってこなかったので、今後は今日のような関係する皆様と協働・連携した作業ができるように恒例化していきたいと考えております。
美化活動を行っている10日午前中は天候が持ったのですが、午後からまた雨が降り出してきました。その影響がすべてではありませんが、10日午後2時半頃に県道川根寸又峡線の川根本町奥泉地内で落石が発生しました。幸いにも通過車両など無く被害はありませんでしたが、まだ落石の可能性も十分考えられることから同箇所を全面通行止めにさせていただきました。島根県で4日に起きた落石事故のことを考えますと、大きな事故にならなくて良かったと思います。今日にでも災害応援協定を結ばせてもらっている県斜面協会さんに現地を確認していただき、さらなる落石の危険性の有無、今後の対策案などを検討してまいります。
先週の県道蔵田島田線と合わせると続けて崩土や落石による通行止めが発生している状況ですので、危険箇所の緊急点検を梅雨前までに実施して、安全確保に努めてまいります
蔵田島田線の崩土状況 川根寸又峡線の落石状況
静岡空港線の美化活動
平成28年5月11日
島田土木事務所長 石垣 俊幸