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今年は台風12号や台風11号、前線等により、西日本をはじめとする各地に甚大な被害がもたらされました。特に広島県内で発生した土砂災害では、多くの住民が犠牲となり、自然災害の恐ろしさを改めて思い知らされました。被害にあわれた皆様方には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧、復興を願ってやみません。
当事務所の管内にも約2,000箇所の土砂災害危険箇所がある他、多くの河川や海岸線が含まれることから、施設整備等のハード対策を着実に実施するとともに、警戒区域の指定等のソフト対策を推進し、安全・安心の地域基盤整備に努めてまいります。
さて、今回は8月22日に島田市内で開催した“大井川「川まつり」”について、紹介します。
県と大井川流域にある島田市・藤枝市・焼津市・川根本町・吉田町の5市町では、住民や国土交通省、関連団体等と連携・協調を図りながら大井川に対する関心を喚起するため、河川の利用や治水に関する様々な取り組みや、河川と生活との関わり、河川の歴史、その魅力等について広く住民に紹介しています。
この「川まつり」は平成9年より開催しており、今年は8月の「県民の日」に合わせて島田市内のプラザおおるりを会場に開催し、今回で16回目を迎えることができました。
今年は晴天にも恵まれ、夏休み中の小学生や親子を中心に約350人の来場者があり、盛況に開催することができました。来場者の中には、当地域外の子どもたちやリピーターも多く、県民の皆様に少しずつですが認識されつつあると実感しました。
来場者は受付後、国土交通省、県、関係市町や中部電力㈱などが展示する16ブースを回り、大井川に関する事業や活動などについて「見る・聞く・体験」することができます。
全てのブースを体験しアンケートに答えると、受付で撮った自身の写真入りの下敷きや景品をもらうことができます。また、各ブースでも趣向を凝らして楽しい展示や記念品なども用意されており、来場した皆様には、大井川の治水、利水、自然環境等への関心を深めていただけたものと思います。
今後も“大井川「川まつり」”を長く継続し、大井川の役割に対する日頃の理解を高めてもらうとともに、国土交通省や関係する市町と連携・協力し、大井川を管理してまいります。
会場受付の様子(中央に筆者) 国土交通省・長島ダムの展示
建設業協会による体験コーナー 流域市町の展示(ストーンペインティング)
島田消防署による体験コーナー 平成26年9月1日
島田土木事務所長 杉本 則尚