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お盆を過ぎて、朝晩はしのぎやすくなり秋の気配は感じられるものの、日中は相変わらずの厳しい暑さが残る今日このごろ、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
お盆の時季には、親戚、ご近所の初盆見舞い訪問や自家の用事などで、私どもの事務所においても例年、休暇をいただく者が多くなります。しかし、今年はこの時期に例年にない豪雨に見舞われ、そのため、ほぼ毎日、夜間も含めて、当番班の職員が事務所や川根支所で異常気象対応業務に追われました。(*異常気象対応業務の詳細については、今年6月25日のこのページで紹介しています。)
その影響で、予定した休暇が取れなかったり、徹夜明けの体調管理に苦心しながら帰宅し、用事を済ませたりした者が生じました。
さて、今年4月14日に開通した新東名高速道路の整備効果については、今年の5月11日のこのページでもゴールデンウィークのデータとして紹介しましたが、このお盆の期間にも大きな効果がみられました。
NEXCO中日本の情報によれば、お盆期間中の御殿場JCT~三ケ日JCTの1日平均交通量は東名5万6,000台、新東名5万8,200台、合計は11万4,200台となり、前年の東名単独の交通量9万9,300台に比べて1万4,900台(15%)の増となった一方で、東名の10km以上の渋滞は前年の40回から0回に激減し、新東名で2回発生したのみであったそうです。
なお、ゴールデンウィーク中の1日平均交通量は東名と新東名の合計が11万2,900台と、前年の東名単独に比べて22%の増となった中で、東名の10km以上の渋滞は前年の60回から1回に減少し、新東名と合わせても5回しか発生しなかったこと、また、30km以上の渋滞が前年13回発生したのが今年は0回であったことは前回紹介したとおりです。
これらの直接われわれの目に見える大きな効果や、新東名の新たなコンセプトに基づくSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)の賑わう姿は、県内各地の活性化に向けて、今後、急速に大きな波及効果につながってくれることが期待されます。
今年も、8月17日に標記の表彰式が行われました。
昨年のこのページでも紹介しましたが、この表彰制度は、建設技術の向上と適正な施工を推進し、併せて建設業の健全な育成・発展を図ることを目的としています。
例年どおり焼津漁港管理事務所、御前崎港管理事務所、静岡空港管理事務所、島田土木事務所の4事務所が発注した工事を対象に、平成23年度に完成した500百万円以上の工事314件の中から、卓越した技術等の高い評価により、優良工事4社・優良技術者9名・安全工事1社・地域貢献5社の皆様が受賞されました。(*今回受賞された方々の詳細は、当事務所ホームページに記事が出ています。)
受賞された皆様には、今後の入札参加資格の格付と指名競争入札などにおける業者評価に反映される特典がありますが、特に、島田土木事務所においては、今年度、成績優良者限定入札(最近3年間の成績が優秀で優良工事等表彰を受賞された業者に限定した発注)の件数を増やして、業者の皆様の努力に対して、よりわかりやすく応えようと考えています。
さて、私は表彰式における挨拶の中で、受賞された皆様に心からのお祝いと、敬意と感謝の意をお伝えしましたが、すべての業者の皆様に、県民・市民に信頼され、期待される建設業者とはいかなるものであるか、改めて考えてみていただきたいと申し上げました。
私は、優れた施工力、信頼される施工力とは、野球で言えば、打率の低い打者が出会いがしらに(まれに)華々しい場外ホームランを打つことでは決してなく、常に良好な打率や打点数を維持しつつ、時々はホームランも打てる力、すなわち工事で言えば、日常的に優れた成績を修め、さらに時々は著しく優れた成績を修めることができる業者と考えています。もちろん、これには安全管理も含まれます。
そして、県民・市民が建設業者に期待するものは、この優れた技術力(施工力)と災害時の機動力、信頼性です。災害時の機動力には、BCP(事業継続計画)を策定して平時から備えておくことも重要です。
業者の皆様には、このことを常に意識して精進をされ、業界の発展と、良質な社会資本の提供、地域の発展に、私どもと力を合わせて大いに貢献していただきたいと思います。
今回は、効果が大きく、真に必要な社会資本の代表の1つである新東名の効果の実態と、社会資本の提供や地域の発展・安心な暮らしを支える建設業者の皆様に関わるお話をさせていただきました。
秋の訪れはまもなくです。夏バテ気味の方も、もう少しの辛抱です。栄養、睡眠をしっかりとって頑張りましょう!
それでは、次回、またお会いしましょう。
平成24年8月21日
島田土木事務所長 渡邉 良和