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ホーム >島田土木事務所 >所長のことば >広報グランプリ受賞と次世代を背負う若者たち

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 広報グランプリ受賞と次世代を背負う若者たち



 
 

島田土木事務所長 渡邉 良和  

 

暖かな日が増えて、春はもう、すぐ近くまでやって来ました。

皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。

今回は、プライベートなものを交えて、嬉しかったことを2件ご報告します。

 

広報グランプリ受賞

2月22日に、本県交通基盤部の広報グランプリ表彰式がありました。

私どもの事務所は、5部門のうちの2部門で見事にグランプリを受賞しました。

1つ目は、平成23年6月23日のこのコーナーで紹介した、当事務所で事務所玄関の掲示板に「節電グラフ」を掲示した取組みです。

これは、節電目標である“電力使用量を昨年度比15%カット”の目標累計と、毎日の電力使用量実績累計とを折れ線グラフで比較表示したもので、職員の節電意識の啓発と、来訪者の皆さまに照明灯の間引きなどに対する御理解をいただくことを目的としたものです。

目標を達成した日には“ニッコリ顔マーク”を大きく掲示するなど、節電状況がひと目でわかるようにした点や、グラフ掲示の効果として対象期間3カ月で節電29.5%を達成できた点などで、高い評価をいただきました。

2つ目は、平成23年9月20日のこのコーナーで紹介した当事務所HPの改善です。

これは、“県民の皆さまと一緒に進める行政”を目指す中で、情報発信充実の取組みの一つとして事務所HPを充実させ、より多くの皆さまに土木事務所を知っていただき“土木”に馴染みを持っていただくとともに、必要な公共事業とは何かを考えていただこうとするものです。

それぞれの取組みの詳細は過去のページをご覧いただきたいと思いますが、どちらも、直接的に取組みを担当する職員とその周囲のメンバーの真剣な努力から、すばらしいアイデアや連携が生まれ、成果として実ったものです。

節電グラフでは直接の担当職員は2名でしたが、嘱託職員も含めた多くの人たちの手助けやアドバイスもあり、当初の構想から随分成長して、インパクトがあり注目されるとともに笑顔で見ていただける印象深いものに出来上がりました。

また、事務所HPは14名のプロジェクトチームが中心となって取りまとめましたが、各課・支所の多くの職員が、日常業務で忙しい中、与えられた役割を確実に果たしてくれたからこそ、レベルの高いHPになりました。

私は、これまでの発想からは必ずしも通常業務とはいえないこれらの取組みに、事務所の各人が責任感を持って時間を作り、与えられた作業をこなしてきてくれたこと、そして、すばらしいチームワークで取組みに臨んでくれたことに、深く感謝しつつ、大きな満足感を抱いています。

このような、これまでは必ずしも通常業務とは認識してこなかった取組みを、今後は誰もが通常業務と考えて、積極的に取り組んでいくことで、必ず、県民の皆さまと私ども行政との距離がもっともっと縮まっていくと思っています。

節電グラフは節電要請が厳しい時期を過ぎて役目を終えましたが、事務所HPは現在も日々改善に努め、成長しながら活躍し続けています。

今後のさらなる成長にも、どうぞご期待ください。

 

次代を背負う若者たち

次は、私のプライベートな話題です。

2月26日(日曜日)には、私の住む島田市旧金谷地区の男女混合バレーボール大会が行われました。高齢化、少子化が進む社会の中、バレー人口も減少の一途ですが、これを少しでも盛り上げようと、旧金谷地区では1年に3回の混合バレー大会が行われています。

今回は、そのうちの、唯一、ネットの高さを上げて男性がアタックを打つことができるとした大会です。ただし、男性のアタックはアタックラインの後ろからという制約を設けて、女性レシーバーでもアタックされたボールを受けやすくしています。ちなみに、そのほかの2回では、男性はレシーバーまたはセッターで、女性のみがアタックを打つ形で試合が行われます。なお、アタックラインとはネットから3m離れて引かれた線で、オリンピックやVリーグなどの6人制バレーで、後衛のプレーヤーはこの線よりも前に出てアタックを打ってはいけないルールとなっているものです。

今回の大会では、私は腕を痛めているためにプレーができず、男性は20歳前後の若いプレーヤー6人で固め、女性は、彼らの友達の1人とママさんバレーのプレーヤー2人とでチームを編成しました。男性プレーヤーの大部分は、彼らが中学校でバレー部に在籍したときに私が指導した連中で、高校でもバレーを続け、さらにすばらしく上達した者たちです。

わがチームはこのルールの試合経験に乏しいこともあり、5チーム中の第2位でしたが、何よりも若者たちの素直さ、真剣さ、礼儀正しさに今回も感動し、大会後の慰労会でもいろんな話ができて、本当に楽しく、嬉しい1日となりました。

さて、私が中学校の男子バレー部に関わらせていただいている期間は8年ほどになると思います。きっかけは、私がそのかなり前から地元のママさんバレーチームに関わってきており、その一人のメンバーの息子さんが中学校に入学したことから、指導を依頼されたのが始まりです。

私は、バレーの技術もさることながら、中学生という、いわゆる子供から大人になる時期、誰にとっても人生の中で非常に大切な時期を、どのように充実した日々にしてあげられるか、如何に自分自身で物事を正しく理解し、自分の意見をしっかり持つことができる人間に成長させてあげられるかを、自身の課題として日々の指導に取り組んできました。

一生懸命に子供たちと向き合っても、必ずしも良い結果が眼に見えるものでもなく、最後の大会を終えて3年生が部活から去るときには、いつも後悔をしてしまいます。しかしこれまで、卒業して高校生になり、あるいは大学生や社会人になってから、多くのOBが現役部員の練習に顔を出し、指導を手伝ってくれています。中には、私のママさんバレーのチームの練習を手伝ってくれる者もいます。本当にありがたいことです。

私は、それに対する恩返しの一つとして、中学バレーの練習の最後にOBから現役部員に向けて言葉をもらうことにしています。各OBが独りで、短時間に当日の練習内容を振り返って評価し、後輩にその評価や改善を要する事項を伝えるという訓練をすることで、社会に出てからの彼らの能力向上につなげたいと思っているからです。

中学生の頃から聡明であった者やのんびりしていた者、マイペースで扱いにくかった者といろいろなOBがいますが、私がびっくりするほどすばらしい内容の言葉を聞くことも、少なからずあります。中学校を卒業して2~3年しか経っていない高校生の言葉でも、そういうことがあります。

このようなときは本当に嬉しく、幸せな気持ちになります。 なかなか元気の出ない現在の日本ですが、素直で、真剣で、礼儀正しい若者は間違いなく何人もいます。当然、我々自身の気が付いていないところにも、いっぱいいます。彼らは力を合わせてこの国を守り、そして育てていってくれるはずです。 我々は、彼らやその先の世代に不合理な負担をかぶせることのないように、国のかたちをしっかり創り、引き継いでいかなければならないと思います。皆でこのことを強く心に刻み、実際の行動に移していきたいものです。

 

今回は、プライベートな話題を含めて嬉しかったこと、そして、それらを通じて考えたことをお話ししました。

それでは、次回まで、皆さまお元気でお過ごしください。



                                    平成24年2月29日
                                       島田土木事務所長 渡邉 良和