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節電が及ぼす影響とホームページの取組み



  
 
島田土木事務所長 渡邉 良和    
“節電の夏”の先にあるもの
   皆さま、残暑厳しき中、お元気でお過ごしでしょうか。
 「今年の夏は…」と、考えてみると毎年のように言っているようにも思いますが、それにしても、今年の夏は高気温が続いた上に、いつまでも暑い…気がします。

 今年の夏は福島原発の事故をきっかけに、浜岡原発で全ての発電機が運転停止に追い込まれたほか、全国の原発で定期点検後等の再稼働ができなくなり、国民が挙って節電に取り組まざるを得ない状況になりました。
 「節電の効果もあって電力“最盛期”を何とか問題なく乗り切れたから、これなら無理に原発を再稼働しなくても自然エネルギーの比率を増やしていけば…」、「自然エネルギーは不安定だから、天然ガスや石炭などの代替エネルギーを増やして…」など、さまざまな声が聞かれます。
 しかしながら、本当にこの夏の節電に問題がなかったのでしょうか。このままでいいのでしょうか。
 もちろん、国民の節電意識が高まり、総電力需要の縮減が日常化されることは間違いなく好ましいことです。しかし、各家庭で朝顔やゴーヤ、ヘチマを窓際に植えたり、照明をLEDに変えたりして節電につなげることは、一時的に出費があってもトータルでは問題がないかも知れませんが、企業が土日を出勤にして、代わりに木・金曜日を休日にするといった取組みや、職場のエアコンの設定温度が高くなったのでそれに対応する衣類を買ったり、職場の室温が高くていつもの夏よりも疲れやすくなったから、毎日栄養剤が必要になってしまったり、という予定外の個人の出費などは、本当は問題があると言えるのではないのかと思います。
 企業の土日出勤の影響としては、共働きの夫婦や親子などで、休日を利用して家族で一緒に行う用事に対してどちらかが休暇を取らなければならなくなったし、主婦が毎週、土日の朝は少し遅くまで寝ていて体調を整えていたのが、家族の誰かが土日出勤になってしまったので早起きをしなくてはならず、リズムが狂ってしまって体調がイマイチ、などということは間違いなくあると思います。
 最も大きな問題は、企業の操業が不安定になっていることです。時間を区切った計画停電であっても、途中で電力供給が切られる可能性があれば稼働できない半導体や精密部品の製造工場などの多くの企業をはじめ、一般に言う計画性のない“計画停電”と、自然エネルギーや化石燃料エネルギーの比率を増やすことによる電力料金値上げの可能性の高まりで、企業にとっては本当に“住みにくい”国になっています。企業の国際競争力が低下し、海外への移転を考えざるを得ないのです。もちろん、彼我の人件費の差や円高の影響も、言うには及びませんが…。
 冬の節電に向けて、企業や個人の準備も始まっています。このような大小の影響に目をつぶることなく、広い視野からわが国の方向をしっかり検討して欲しいものです。
この国のかたちをどうしようとしているのか、本当に心配です。

当事務所HP(ホームページ)の取組み
 このページを読んでいただいている皆さまには“今さら”ですが、当事務所HPのトップページが模様替えされたことにお気づきでしょうか。
 この4月から当事務所では、“県民の皆さまと一緒に進める行政”を目指す中で、情報発信の充実の一つとして、事務所HPを充実させるとともに、より多くの皆さまに見ていただくための取組みを始めました。
取組みは、まず「主要事業箇所の現在」のページで、当事務所のできる限り多くの事業箇所について、事業の目的や概要、今年度の事業内容、現場のリアルタイム写真を表示し、土木事務所の事業に広く関心を持っていただくことから始めました。そして、並行して「島田土木事務所HP改善プロジェクトチーム」を立ち上げ、HPの改善策の検討に着手しました。
 プロジェクトチームは、各課・支所から原則1名の参加により編成されています。
 活動の中で、当初、メンバーに改善案を自由に提案してもらったところ、約20個の提案がありました。
当事務所管内の観光地案内や主要観光地への道路の通行規制状況、当事務所管内の土木・建築遺産やB級グルメの案内、土木事務所の許認可事務に関するよくある質問と回答等々、いくつもの新たなコンテンツの案の提案、あるいは、トップページをもっと見やすく、魅力あるものにして、できるだけ多くの人に見てもらおう…色遣い、レイアウト、言葉の表現の工夫、フォトギャラリーで地域の良さを訴えよう、所長のページを作るのはどうかな?新たなコンテンツもいいけど、個々のページのキャッチコピーや文字種別・色の使い方を、もっと一般の人たちにわかりやすく、親しみやすいものにしないと…。
 実に多くの提案があり、私としてはそれらの全てを実行に移すつもりで、個別案ごとに担当グループを決め、検討していただきました。
 その結果、民間のHPに飛んで行くようにすることは我々の立場上難しい、B級グルメはかなりたくさんあり全てを把握するのが難しい中で、紹介に不公平があってはいけない、個々の内容の充実に力を入れるほど、データが重くなりすぎて気軽に見られなくなる、観光情報や当地域の歴史、遺産の紹介などに関しては、観光協会や市町当局との掲載内容や関連HPへの接続に関する十分な打ち合わせが必要となるなど、あきらめざるを得ないコンテンツや、コンテンツの実現に向けた個々の課題が明らかになりました。
 また、全てのページについて、一般の人たちに、よりわかりやすく、親しみやすい内容にするためのチェックやアドバイスをするメンバーもできました。
 それらの課題の解決や具体のページ作成作業を、忙しい日々の中で、プロジェクトメンバーが中心となって他の職員も協力して進め、これまでに、「主要事業のいま」のほか、「観光ルート交通規制マップ(市町観光協会HPへも飛べます)」、「所長のことば」、「景観検討会議」の各コンテンツの立ち上げをはじめ、各事業箇所でのイベント情報などを、順次、精力的に発信してきました。
 そして、このたび、トップページのリニューアルも実現したのです。出来映えはいかがでしょうか?
 島田土木事務所HPは、今後も成長していきます。要注目!です。
 是非、ご期待ください。

 天気予報によれば、今週あたりからようやく、気温が秋めいてくるようです。
 夏バテ気味の方は、“十分な睡眠と、バランスのとれた食事”で、早く体調が戻りますことをお祈り申し上げます!


                                       平成23年9月21日
                                            島田土木事務所長 渡邉 良和