質問への回答
市民団体からの質問に対する回答について
平成21年10月13日 |
平成21年9月14日付け要望及び質問について、下記のとおり回答します。 |
記 |
- 堤体のひび割れと左岸下流法面について
堤体に発生したひび割れについては、平成21年3月までに必要な補修を実施しました。その補修後、観測・監視を続けておりますが、ひび割れの伸展や新たなひび割れは確認されていません。また、左岸下流法面についてもアンカー工対策後は、観測の結果、変状は確認されていません。
- 堤体下流左岸フーチングに設置した孔内傾斜計について
フーチング内の孔内傾斜計の設置目的は、ひび割れおよび着岩面にせん断力等が作用しているか確認するものです。なお、観測の結果、せん断力等の作用は確認されていません。
- 堤体の変形について
コンクリートダムでは、貯水池の水圧荷重によって下流側に押され、その変形が大きい場合、安全上問題となるため、堤体変形に関する管理基準値は、下流方向への変位量として設定しています。上流側への変形量の管理基準値は設定していませんが、変位量が急増する場合は監視体制を強化します。 また、変位の原因については、堤体上流面は貯水しているため年間を通して温度変化は少ないのに対し、堤体下流面は外気に接しており、夏は下流面の温度が上昇し膨張するためにダムが上流側に変位し、冬は下流面の温度が降下し収縮するためにダムが下流側に変位し、このような変位の季節的な変動が生じるものと考えています。
- 情報伝達について
緊急時における情報伝達については、国や市町など関係機関に連絡をとる体制を整備しております。
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以上のように、太田川ダムの安全性が確認されていることから、引き続き、所定の機能を発揮するよう運用してまいります。また、運用にあたっては関係法令等に基づき、ダム堤体及び貯水池周辺斜面の観測・監視を継続し、ダムの安全管理に努めてまいります。
今後とも、本県の河川行政に格別の御理解と御協力をいただきますようお願い申し上げます。 |