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ホーム組織別情報交通基盤部太田川ダム質問への回答

平成23年3月15日 更新
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人と自然が出会う三木の里太田川ダム

 質問への回答

 市民団体からの公開再質問に対する回答について

平成20年11月5日
平成20年9月21日付け公開再質問に対して下記のとおり回答します。
  Q1: 太田川ダムは何ガル以上の地震加速度で貯水を保ち得ない程度の破壊を生じますか。
  A1: 地震による地表でのゆれの強さは、主に「地震の規模」「震源からの距離」「表層地盤」の3つによって異なります。この中で、「表層地盤」の違いによってゆれの強さは大きく異なり、表層地盤がやわらかな場所では、かたい場所に比べてゆれは大きくなります。(内閣府防災情報のページ参照)
太田川ダムの大規模地震に対するダム耐震性能照査において、推定地震動は、全国のダムの基礎で観測された多数の地震動記録に基づく推定式から算定しています。ダムの基礎となり得る岩盤は、十分にかたい岩盤であることから、太田川ダム耐震性能照査で想定している地震動676ガルは適正なものと考えています。
なお、十勝沖地震の観測データを用いた検討については、地表部に設置された地震計データに基づく場合は、上記のとおりダム基礎岩盤とは性質が違うものであり、比較の対象になり得るものでないと考えます。
  Q2-a: 「太田川ダム流域」とは何処から何処までをさすのですか。
質問の斜面崩壊はこの「流域」にはいるのですか。
  A2-a: 「太田川ダム流域」は、太田川ダムに流水が流入する地域と考えています。     
したがって、ダム堤外仮排水路下流の太田川左岸表層部の崩落は、太田川ダム流域には入りません。
  Q2-b: 崩壊の高さと幅を精査されたのですか。
  A2-b: ダム堤外仮排水路下流の太田川左岸表層部の崩落については、早急に立木を伐採し二次被害の防止を図りました。崩落土砂が少ないことから、来春以降に法面処理を実施する予定となっています。
  Q3-a: 左右両岸の岩盤の想定外の変状に対する対策のために支出された想定外の出費の費目と総額を明らかにして下さい。
  A3-a: 質問にあるアンカー工4億6000万円強は、平成19年4月5日付けで開示した左岸アンカー工の工事費の合計を示されているかと思いますが、この工事費は恒久対策まで含んだアンカー工の工事費であります。
  Q3-b: ダム構造物管理基準に必要な計測事項という規定に基づく太田川ダムでの計測計画を具体的に回答して下さい。
  A3-b: 試験湛水時における太田川ダム堤体内の計測計画は、平成20年9月発行の太田川ダムだより第17号に掲載し、ホームページにおいても公表してあるとおり、漏水量、揚圧力、変形量について毎日計測を行います。 漏水量は、監査廊内に設置された基礎排水孔(37箇所)・継目排水孔(12箇所)からの漏水量を1日1回計測します。全漏水量は1時間に1回自動計測されます。 揚圧力は、監査廊内の基礎排水孔に設置されたブルドン管式圧力計(37箇所)と基礎地盤内に埋設された間隙水圧計(5箇所)で揚圧力を1日1回計測します。 変形量は、堤内に設けたプラムラインによって、ダムの天端と基礎付近の相対変位からダムの変形量を1日1回計測します。
  Q3-c:: 湛水を強行する場合にはどのような漏水監視体制とダム誘発地震に対する監視体制をとられるのかを公表してください。また不測の事故が発生した場合の流域住民に対する広報システムはどのようなものかを公表して下さい。
  A3-c: 試験湛水中は上述したとおり、全漏水量を1時間に1回自動計測し、基礎及び継目の漏水量は毎日1回測定する計画です。 また、地震計は平成20年4月21日にFAXで回答してあるとおり、ダム堤体底部および堤体天端中央付近に各1台設置してあり、静岡地方気象台において発表された森町森の震度階が4、もしくは堤体底部に設置した地震計により観測された地振動の最大加速度が25gal以上の地震が発生した場合は、地震発生後の臨時点検を行います。 太田川ダムからの放流により、ダム下流に急激な水位の上昇が生じると予想されるときは、警報車により一般の方への周知を行い、ダム下流の巡視を行う計画です。
  Q4: 仮排水路トンネル工事の右土平崩壊事故で曲がった支保工の右側下端が、700mm内側に押し曲げられるには最低何トンの力がかかったと考えられますか。
  A4: トンネル支保工に使用されたH型鋼は、形状寸法が小型であり、頭部がボルトで固定されているものの脚部は拘束されていない構造となっています。よって、側方からの荷重に対する抵抗力は小さく、少量の土砂の押し出し等で変形したものと考えています。 なお、質問にある沈下トラフといわれるものについて、当方では認めていません。
今後とも事業の推進につきまして格別のご理解をいただきますようお願いします。

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