平成23年3月15日 更新 |
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今まで太田川ダムでは、原野谷川ダム及び太田川ダム下流に設置された亀久保堰堤の堆砂実績により比堆砂量を算定しましたが、原野谷川ダムについては満砂時期を考慮して、その期間による比堆砂量、それを雨量換算した比堆砂量を検討しました。
また、地質上太田川ダムと同じ三倉層群に位置する大井川水系の笹間川ダムについても堆砂実績をもとに比堆砂量を検討しました。
流域面積 | :17.87km2 |
検証期間 | :昭和44年〜昭和59年(15年間) |
堆砂量 | :106,000m3(昭和59年観測堆砂量58,000m3+その間の浚渫量48,000m3) |
比堆砂量 | :106,000m3/17.87km2/15年=395m3/km2/年 |
流域面積 | :17.87km2 |
検証期間 | :昭和43年12月〜昭和51年10月(7.8年間) |
堆砂量 | :74,210m3 |
比堆砂量 | :74,210m3 /17.87km2/7.8年=532m3/km2/年 |
対象年 | 日最大雨量 | 2日最大雨量 |
昭和44年〜平成12年 | 194mm | 246mm |
昭和44年〜昭和51年 | 256mm | 316mm |
比率 | 1.3倍 | 1.3倍 |
流域面積 | :68.0km2 |
検証期間 | :昭和43年12月〜昭和54年11月(10.9年間) |
堆砂量 | :1,457,356m3 |
比堆砂量 | :1,457,356m3 /68.0km2/10.9年=1,966m3/km2/年 |
流域面積 | 68.0km2 |
年堆砂量 | :202,734m3(100年期待値) |
比堆砂量 | :202,734m3/年 /68.0km2=2,981m3/km2/年 |
区 分 | 太田川ダム | 原野谷川ダム | 笹間川ダム |
集水面積(km2)A | 20.0 | 17.9 | 68.0 |
崩壊地面積(km2)B | 0.015 | 0.012 | 0.255 |
崩壊地面積 B/A | 0.08% | 0.07% | 0.38% |
崩壊地の割合 | 1.0 | 0.9 | 5.0 |
実績比堆砂量 (m3/km2/年) |
- | (実 績)532 | (実 績)1,966 |
(雨量換算)409 | (100年期待値)2,981 | ||
太田川ダム換算比堆砂量 (m3/km2/年) |
- | (実 績)591 | (実 績) 393 |
(雨量換算)454 | (100年期待値) 596 |
以上から太田川ダムの換算比堆砂量は、下限393 m3/km2/年から上限596 m3/km2/年の範囲と想定されます。これをまるめて太田川の比堆砂量は400〜600 m3/km2/年と推定します。
ダム計画上の対応としては、ダムで下限値の400 m3/km2/年まで対応することとし、比堆砂量400 m3/km2/年を超える 量(最大200 m3/km2/年)については、下流への土砂供給が容易で土砂流出の変動に対して柔軟な対応が可能である上流貯砂ダムにより対応することとしました。 以上により太田川ダムの計画堆砂容量は400 m3/km2/年×20km2×100年=800,000m3としました。
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