太田川ダム建設に関する質問と回答

Q2.利水対策について

2-6　工業用水や他の用水を転用すれば賄えるのではないか。

天竜川からは、上水道のほか工業用水道、農業用水を取水しています。工業用水には、2-10で説明するように転用する余剰はありません。

農業用水の必要量は、その年の気象状況(降雨量)に大きな影響を受けます。そのため水利権量は、10年に1度の渇水年を設定し、季節別の必要水量を算定して、決められています。年間総取水量を見ますと、水利権量まで取水した実績は近年ありませんが、営農作物の多様化により、月別の必要水量に変化が見られ、4月、5月の早場米栽培のための用水や、10月から3月にかけての施設園芸のための冬場の用水は例年不足しています。

このため、年間を通した余剰はなく、上水道に転用することは出来ません。