第9回太田川ダム環境対策連絡会

クマタカ2ペアについては頻繁な繁殖行動とペアでのディスプレイが確認されたが、育雛期である現在は餌運び等の行動は見られず、幼鳥が産まれた確証は得られていない。また、他1ペアについては6月のモニタリングでの確認が雄のみであり、営巣地で雌と思われる鳴き声が確認されたことから、雌が抱雛中の可能性があると推測される。しかし、餌運び等の明らかな行動は確認されず、幼鳥が産まれた確証は得られていない。

なお、オオタカについては行動テリトリーにクマタカが入り込み、出現が少なくなっている。

しかし、「今年の繁殖は確認されていないが、工事が継続する中で、ディスプレイなどは引続き確認され、行動範囲もこれまでと同様であったことから、工事が自然環境に与えた影響は小さかった。」とした事務局の報告が了承された。

今後は、モニタリングを継続し、幼鳥が育ちクマタカを刺激しないような状態になった時期を狙い、営巣付近での踏査を実施して繁殖の有無を確認する予定である。

移植した11種類全てについて3年間のモニタリング期間が経過し、良好な状態であることから、今年度でモニタリングを終了するとした事務局の報告が了承された。

本体コンクリート工事及び濁水処理工程等を視察するとともに、騒音対策、夜間照明対策等の工事における環境対策の実施状況を報告し了承された。