第12回太田川ダム環境対策連絡会

クマタカ3ペアについては、繁殖前期（求愛〜抱卵期）には、交尾、巣材運び等繁殖行動が確認されたものの、繁殖後期（巣内〜巣外育雛期）には餌運びや鳴き声など繁殖行動はなかった。これより、平成19年は繁殖しなかったと考えられる。

「今年の繁殖が失敗したものの、工事が継続する中で、ディスプレイなどは引き続き確認され、行動範囲に変化は見られていない。また、営巣地周辺における環境について、繁殖を阻害するような変化は確認されなかった。」、「オオタカについては、前年サイクル同様出現は少なく、事業地付近及び事業地以外での直接繁殖に結びつく行動は確認されなかった。今後もクマタカのモニタリング時に繁殖に関わる有力な情報が得られて場合等に詳細な調査をする。」とした事務局の報告が了承された。

付替林道法面及びその周辺における貴重植物の生育状況について良好であり、今後も引き続き、生育状況を確認するとした事務局の報告が了承された。

本体工事における濁水処理などの環境対策実施状況と、騒音対策、夜間照明対策等の工事における環境対策の実施状況を報告し了承された。