第10回太田川ダム環境対策連絡会

クマタカ3ペアについては、繁殖前期（求愛〜抱卵期）には交尾、巣材運び等繁殖行動が確認されたものの、繁殖後期（巣内〜巣外育雛期）には餌運びや鳴き声など繁殖行動はなかった。これより平成18年は繁殖しなかったと考えられる。

「今年の繁殖は確認されていないが、工事が継続する中で、ディスプレイなどは引続き確認され、行動範囲もこれまでと同様であった。また、ビデオ撮影により巣への飛来が多数確認されたことなどから、工事が自然環境に与えた影響は小さかった。」、「オオタカについては行動テリトリーにクマタカが入り込み、出現が少なくなっているため、平成19年サイクルにおける調査は、クマタカのモニタリング時に繁殖に関わる有力な情報が得られた場合等に詳細な調査をする」とした事務局の報告が了承された。

事業地から移植した一部個体が夏季の降雨で流出したため、生育状況が良好な他の移植地に再移植し、今後、生育状況を確認するとした事務局の報告が了承された。

本体工事における濁水処理などの環境対策実施状況と、12月から昼間となるコンクリート打設工事の工程を報告し了承された。