平成23年3月15日 更新 |
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太田川は静岡県周智郡森町の大日山に源を発しています。
途中で支川の三倉川や原野谷川を合流し、遠州灘に注いでいます。
流域面積488平方キロメートル、流路延長44キロメートルで二級河川では静岡県下第2位です。
流域には磐田市、掛川市、森町など3市5町1村があります。
中東遠地域の母なる川で28万人が住んでいます。
古来から太田川の水は灌漑用水や魚類採取に利用されています。
遠州地域の将来の水道用水として利用します。
このように太田川の歴史は古く、治水、利水の重要性は増しており、ダムの早期完成が望まれています。
太田川は、静岡県の最重要河川の一つとして積極的に築堤や河川の拡幅工事が行われてきました。
太田川水系の河川改修の歴史は古く、確認されているものとしては、慶長9年(1604年)に、郡代伊奈忠次(備前守)が、
浅羽湿地と福田低地の開発を目的として、太田川と原野谷川の付け替え工事を行ったのがはじまりです。
それ以来、近世を通じて逐次地先水防を主体とした築堤が行われてきたと考えられますが、十分なものではなく度々破堤、洪水に見舞われてきました。
昭和27年からは中小河川改修事業による本格改修が行われていますが、予想を上回る降雨により幾度となく洪水の被害を受けています。
昭和29年9月の台風14号や、昭和49年7月の七夕災害では太田川全域にわたって氾濫し、2,327戸の家屋と989ヘクタールの農地が浸水するという災害を受けました。 ◆太田川の河川災害の歴史へ◆
近年流域市町村の都市化が著しく進み、一度災害が起きたときの想定被害額が格段に大きくなったことや、社会資本の整備の進展、水需要の増加などから、 治水、利水の重要性はさらに増していることなどを勘案して、静岡県では河川の改修計画を検討した結果、従来からの河川改修と並行してダムを建設することとしました。
また、当流域の森町、袋井市、磐田市等の水道用水についても都市化の影響により逼迫してきています。
そのため、将来の水需要に対処すべく水源確保の機能を併せ持つ多目的ダムを建設することとしました。
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