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布沢川生活貯水池事業の概要

布沢川は、静岡市清水区を流れる興津川の支川で、河口から約15kmの山間に位置する流域面積8.1平方キロメートル、流路延長6kmのニ級河川です。

全川にわたり流下能力が低い布沢川では抜本的な治水対策が必要です。現在の河道を拡幅する河川改修は、川沿いにある多くの住家や耕地が移転を余儀なくされ、現状の土地利用が出来なくなることから、ダムによって洪水の調節を行い被害の軽減を図ります。

静岡市清水区の上水道は、興津川の表流水を主な水源としており、平常時には安定した水を確保できますが、天候の影響を受け易い特徴があります。特に降雨量が少ない冬季には、市内の家庭などへの給水に必要な水量の確保が困難となる状況が生じています。 このため、上水道の安定供給のために、布沢川ダムに水源を確保して、常に水不足に備えます。

さらには、布沢川ダムは貯えた水を維持流量として放流することで、布沢川沿いの耕地等で利用されている用水の安定供給や豊かな河川環境の保持に寄与することも期待されています。

布沢川生活貯水池整備事業は、静岡市清水区の山間地域における局地的な治水対策と異常渇水時の水道用水の確保を目的として、静岡県と静岡市が共同して実施しています。