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ホーム > 組織別情報 > 交通基盤部 > 島田土木事務所 > 所長のことば>“建設業界に期待するもの”と“地震の備え”~

平成23年8月22日 更新
静岡県島田土木事務所
 
◆◆◆“建設業界に期待するもの”と“地震の備え”◆◆◆



            島田土木事務所長 渡邉 良和 


 お盆も過ぎましたが、猛暑続きと雨模様の日々との繰り返しで例年になく落ち着きのない夏となっています。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。

技術力、経営力に優れた企業づくりの期待
 さて、去る8月17日に、島田市金谷の「夢づくり会館」において、今年度の静岡県交通基盤部優良工事等表彰式が行われました。
 これは、県の焼津漁港管理事務所、御前崎港管理事務所、静岡空港管理事務所と島田土木事務所の4事務所が発注し、平成22年度に完成した請負金額5百万円以上の工事384件の中から、優秀な成績を修めたものを選定し、優良工事部門17社、優良技術者部門10名、安全工事部門3社を所管事務所長が表彰したもので、4事務所が共催で表彰式を開催したものです。なお、これに先立つ7月21日には交通基盤部長表彰が行われ、島田土木事務所では優良工事部門1社、優良技術者部門2名、地域貢献部門1社が受賞しています。
 受賞された皆さまは、卓越した技術力や安全対策により、本表彰制度の趣旨である、建設技術の向上と適正な施工を推進するため、および建設業の健全な育成・発展を図るためという目的に合致する優秀な成績を修めたものです。改めて、敬意と感謝の意を表するとともに、お祝いを申し上げる次第です。
 式典の中で4事務所を代表して御挨拶申し上げたように、建設業界に期待し、信頼する県民の皆さまは、年間を通じて優良な工事を施工され、かつ特に優秀な工事成績も何度か上げていただける業者を望んでいます。普段は平均点以下であったり、時に不良な工事をしてしまう業者が、たまたま1~2度特に優秀な成績を上げたとしても、それは確固たる信頼にはつながらないのです。
 県では、総合評価入札方式の対象拡大や工事成績優良者を対象とした入札の導入など、技術力に優れた業者にインセンティブを与える制度の充実を図っています。業者の皆さまには、技術力、経営力に優れた企業づくり、地域に信頼される企業づくりに、より一層励んでいただきたいと思います。

覚えておきたい
“地震から命を守るための方策”と、心がけたい“日頃の備え”

 当日は、表彰式に引き続いて島田建設業協会による技術者研修がありました。「工事の安全対策」と「建設工事における労働災害の事例と防止対策」について、県の工事検査課倉橋検査監と島田労働基準監督署片岡主任監督官からそれぞれお話があった後、「東海地震から命を守ろう」というテーマで、静岡県地震防災センターの地震防災アドバイザー郷隆志氏の講演がありました。
 この“地震から命を守るための方策”の中で、私が今まで十分には理解していなかった事項がいくつかあり、特に重要と思ったものを皆さまにご紹介します。なお、私の記憶に基づく紹介ですので、さらに幅広く、正確な知識を得るために、是非一度、静岡市内にある静岡県地震防災センターを訪問されることをお勧めします。
 私が特に印象に残った事項は以下のとおりです。
① 東海地震では激しい揺れが1分以上続くと想定される。揺れている間は歩くことや這って移動することがままならないため、津波が3分後には到達すると見込まれる清水地区などでは、(3分-1分=)2分しか避難時間がない。しかも、まず間違いなく停電となり、暗闇の中、割れたガラスや落下物などで雑然とした室内を、足を傷つけたりしながら避難しなければならない。
だから、停電時に点灯する非常灯と、開かなくなった窓ガラスを壊すためのバールやハンマーの用意と、通路が塞がれないための家具などの転倒防止が必要で、さらに、仮に一部のドアや窓が開かなくなった場合にも迅速な行動ができるよう、普段から避難行動のイメージトレーニングを繰り返しておくこと。
② 阪神・淡路大震災の避難所でのアンケート調査(神戸市民840名の聞き取り)によれば、救出・救助に当たったのは60.5%が近所の住人、18.9%が家族、2.4%が救助隊、その他が3.8%、無回答が23.4%であった。近所との日ごろのお付き合いが極めて重要。
③ クラッシュ症候群に要注意!クラッシュ症候群とは、倒れた家具などに挟まれて
動けなくなり、助けられた後に、半日位までの間に突然、死に至るもので、その原因は、挟まれて血流がなくなった部分に猛毒の物質が生成されるなどして、圧迫が解放されたことによりそれが体内を巡ることによるもの。阪神・淡路大震災で372名の患者の発生を見たが、それ以前は医師の間でもあまり知られていなかった。
この予防対策は、まず第1に家屋の耐震化や家具類の転倒防止により重量物の下敷きになることを防止すること。もし下敷きになってしまった場合は、解放後20分以内に救急車を呼んで透析をしてもらうことと、バケツの容積規模の大量の水を飲んで、猛毒物質を体の外に排出するしかない。

 静岡県における地震対策は、昭和51年に当時の東京大学石橋助手により発表された東海地震説をきっかけに進められ、既に35年が経過しましたが、県民個々の防災・減災の意識は、私自身を含めてまだまだ十分とは言えない気がします。
 我が家では、7~8年前に家具の転倒防止をほぼ完了し、非常食もある程度準備をしていていましたが、これにバール、ハンマーを追加し、今後、速やかに非常食の増量と、停電時に自動点灯する非常灯が壊れてしまっているため買い換えるなど追加の準備をしようと思っています。
 地震に対する心構えは、“自助・共助”の意識が特に大切だそうです。地震発生後に後悔しないために、今のうちに、できる限りの備えをしておきたいですね。
 
 それでは、お元気でお過ごしください。


                      平成23年8月22日
                        島田土木事務所長 渡邉 良和

 お問合せ先

  静岡県交通基盤部 島田土木事務所
  〒427-0019 島田市道悦5丁目7番1号
  電話番号:0547-37-5272
   FAX:0547-37-6183
  E-mail:shimada-kikaku@pref.shizuoka.lg.jp

   

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