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平成23年7月11日 更新
静岡県島田土木事務所
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◆◆◆ 猛暑と節電と労働災害 ◆◆◆
島田土木事務所長 渡邉 良和
◆ 梅雨明け前の猛暑
皆さま、連日の猛暑の中、お元気でお過ごしでしょうか。
前回の“所長のことば”を書いた時は梅雨の雨が降り続くうっとうしい毎日でしたが、その後は一転、最高気温が30度を超える日々が続き、先週7月8日には梅雨明けの発表がありました。今年の東海地方の梅雨入りは平年より12日早く、梅雨明けは13日早いそうです。当事務所においてもこの猛暑の中、節電への積極的な取組みの意識と職員の体調管理とのせめぎ合いが続いています。
◆ 島田土木事務所の節電の取組み
当事務所では、節電の取組みを推進するため、事務所の玄関付近の掲示板に「節電グラフ」を掲示しています。これは、節電目標の“電力使用量を昨年度比15%カット”の累計目標と、毎日の電力使用量累計実績とを折れ線グラフで比較表示したもので、職員の節電意識の啓発を図るとともに、来訪者の皆さまに照明灯の間引きなどに対する御理解をいただくことを目的としています。
現在の節電状況はほぼ目標値レベルに沿った推移をしていますが、エアコンの冷房設定温度は28度と一般的であるのに対して、室内温度が30度を超えないとエアコンのスイッチを入れてはいけないという運用規定は、確かに我慢が必要な労働環境だなという感じがしてます。
しかしながら、東日本大震災をきっかけに起きてしまった原発事故の影響で、全国各地で節電を余儀なくされ、東京電力管内では契約電力500kw以上の事業所ではオーバーした場合の罰金が科せられているという状況であり、すべての国民が責任感を持って節電に努めなければなりません。そして、その取組みが、今後のわが国の安心で安定的なエネルギー環境の構築に役立つものと思っています。
◆ 工事現場における労働災害
ところで、残念なことに、当事務所の工事現場において去る6月27日の朝、労働災害が発生してしまいました。鋼橋上部工の足場の撤去中に作業員が河川(河床)に転落したもので、不幸中の幸いで、命に別状はなく怪我ですみました。主な直接原因は、安全帯のフックを必要な箇所に固定していなかったこと、足場板の固定がなされておらず“天秤”となってしまったことが上げられ、足場作業主任者のチェックが届かない状況下の単独行動であったことも安全対策上の問題がありました。
交通基盤部における昨年度の、休業4日以上の労働災害と第三者災害を合せた工事事故発生件数は13件で、前年度に比べ9件の減少となり過去5年間で最少でした。また、当事務所管内においては昨年度の発生は0件でした。
このような中で、今回、労働災害の発生を見てしまったことは、本当に残念で、関係者や県民の皆さまに深くお詫びを申し上げたいと思います。
◆ 目標は「労働災害ゼロ」
暑さの厳しい中の作業は、ともすれば集中力を欠いた行動につながることも多くなります。今後、各現場において、「労働災害ゼロ」の目標をより強力に意識し、熱中症対策にも十分に留意しながら、県民に良質な社会資本を提供できるよう、発注者、施工者が力を合わせて、より一層真剣に取り組んでいく所存です。
暑さ厳しき折、皆さまにおかれましても、くれぐれもご自愛ください。
平成23年7月11日
島田土木事務所長 渡邉 良和
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