ホーム > 組織別情報 > 交通基盤部 > 島田土木事務所 > 所長のことば>所長ごあいさつ
平成23年6月10日 更新
静岡県島田土木事務所
|
|
◆◆◆ 所長ごあいさつ ◆◆◆
島田土木事務所長 渡邉 良和
この4月に着任しました渡邉です。
よろしくお願いします。
◆ 東日本大震災のお見舞と早期復興祈願
まず、今年3月11日の東日本大震災で被災された方々に、心からお悔やみ、お見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
今回は、地震、大津波による被災と原発事故の発生がそれぞれ想像もしなかった規模で起こり、極めて厳しい被災状況にあります。今後の復興までには、まだ暫くはご苦労が続くことと思います。
本県の地震対策においても、この災害の教訓をどのように活かしていくのか、如何に速やかに対策を実行できるのか、ハード面、ソフト面ともに大きな課題となっています。
◆ 有事の際に必要な建設業界の“ちから”
一方、震災時もそうですが、通常の大雨や洪水による災害などの有事の際にも、何と言っても地域の建設業者の皆様の力が必要です。
今回の被災地の報道を見ても、ボランティア活動の映像はかなり流れるのですが建設業者の作業の様子は詳しくは報道されません。しかしながら、建設業界の皆様とともに社会資本の整備や管理を行う我々こそ、現地で泥まみれになりながら、あるいは放射能汚染と闘いながら作業を行っている建設業者の皆様の姿を正しく認識し、社会に伝える必要があると考えています。
わが国では近年、公共事業バッシングの時代が続き、国の一般会計・特別会計を合わせた予算全体の中で、わずか3%に満たない公共事業費(平成23年度当初ベース)の予算額が削減され続けています。ちなみに、国債の利払いが37%、年金・医療関係が34%です。
有事の際に真に期待される力を確保する意味からも、建設業者が最低限必要な重機や労働力を保持することができるだけの公共事業規模を確保していく必要があります。このことは、広く国民、県民の皆様に知っておいていただきたいと思います。もちろん、我々公共事業施行者としても、予算を如何に効果的なものに振り向け、如何に効率的に執行するかという責務があることは言うまでもありません。
◆ 効果重視の“市民”のための“シビル”エンジニアリング
今日、“無駄な公共事業”というイメージが社会的に定着をしてしまった感がありますが、誤解を含んだ部分がかなりあると思います。
現在では、公共事業はしっかり事業効果を見極め、客観的に優先度を評価し、必要と確認できたものに絞って事業化するシステムが出来上がっています。また、英語で“土木”を市民生活全般につながる工学“シビルエンジニアリング”というように、幅広い住民の視点に立ったハード、ソフト両面の施策を効果的・効率的に行うよう、官民挙げて努力している時代になっています。
公共事業に対する近年の悪しきイメージの払拭に努め、本来の姿である、“喜ばれ愛される公共事業”として、国民・県民の皆様に奉仕できるよう、業界の皆様と力を合わせて頑張っていきたいと思います。
◆ 志太・榛原のポテンシャルを生かした地域発展を目指して
さて、当事務所が所管する志太・榛原地域は、新東名高速道路金谷IC(仮称)から富士山静岡空港、東名相良牧之原ICを経由して、重要港湾御前崎港に至る地域高規格道路「金谷御前崎連絡道路」が国道473号や国道150号の各バイパスとして着々と整備され、今後の地域発展のポテンシャルが非常に高い地域です。
平成23年2月に出された県の新たな総合計画においても、中東遠地域とあわせて『世界に羽ばたく“ふじのくに”の玄関口を担う新たな多極分担型交流圏』と位置づけ、恵まれた交通ネットワークを活用して、個性豊かな各地域の相互連携のもとに都市機能の高度化や特色ある産業集積等を図るとしています。
また、広大な魅力あふれる自然空間と都市空間が調和する本県の新たな玄関口にふさわしい魅力的な地域を創造し、陸・海・空の交通ネットワークと多様な地域資源を生かし、国内外との観光・文化・スポーツなど多様な交流を促進するとしています。
当事務所としましては、地域の皆様の声をしっかり聴きながら、地域の発展と住民の安全・安心な暮らしの確保に向けて最大限の努力をしていきたいと考えていますので、皆様のご理解とご支援をお願いします。
平成23年6月
島田土木事務所長 渡邉 良和
|
|
|
|
|
|
|
|