島田土木事務所では、職員の技術力の向上を図ることを目的に、現場発泡ウレタン軽量盛土工法の現場見学会をOJT(On the Job Training:実際の日常業務に基づいた訓練・能力開発)の一環として、静岡市の職員と合同で実施しました。当日(7月21日)行われた工事の様子を皆さまにご紹介します。
>>> 現場発泡ウレタン軽量盛土工法の概要
現場発泡ウレタン軽量盛土工法とは、土を盛ったり埋め戻したりする代わりに、現場で発泡させた硬質ウレタン樹脂を現場の形状に合わせて充てんする土木工法です。
現場発泡ウレタン軽量盛土工法には、次のような特徴があります。
① 盛土(発泡ウレタン)そのものの密度が36kg/m3と非常に軽量なため、構造物にかかる土圧軽減や盛土そのものの荷重軽減が可能。
② 現場で発泡させるため作業性がよく、経済的でスピーディーな施工が可能。
なお、施工にあたっては、以下の点に注意する必要があります。
① 水に注意!
・ 雨で気泡が消えないように施工中は屋根が必要。
・ 湧水がある場合は充分な湧水の処理が必要。
・ 地下水位以下では、浮力の考慮が必要。
② 1回の施工厚に注意!(1層当り15cm以下)
・ 施工厚が厚すぎると、気泡がつぶれて密度が設計どおりにならない。
③ 温度に注意!
・ 先に吹いた発泡ウレタンの温度が150度以下である事が必要。温度が高すぎると充分な発泡が起こらない。